「転職エージェントはいまいち信用できない」と思っている人は多いのではないでしょうか?そんな人のために信用できない転職エージェントの特徴と信用できる転職エージェント3社をご紹介します。
転職活動に欠かせない転職エージェントですが、問題なのは信用できない会社が存在すること。しっかり選ばないと効果的な転職活動ができません。
そこでこの記事では転職エージェントを選ぶ時の基準となる「信用」にスポットを当てていきます。これを参考にしてぜひ効果的な転職活動を行ってくださいね。
転職エージェントは信用できない?
転職エージェントは求職者にとって非常にありがたい存在です。相談すれば高年収・高待遇の求人案件や希望する業界の求人案件をたくさん紹介してくれます。
なかには転職エージェントしか知らない非公開求人もあり、もはや転職活動に欠かせない存在となっているのですが…残念ながら信用できない転職エージェントも数多く存在します。実際、利用した人の口コミをみるといい加減な転職エージェントの存在が浮き彫りに。
一体どんな部分で信用できないのか?また、良い経験をした人はどう感じているのか?まずは転職エージェントに関する口コミからご紹介していきます。
転職エージェントに関する口コミ・評判
転職エージェントについてインターネットで検索すると様々な口コミが出てきます。悪いものもあれば良いものもあるのですが、それぞれについて代表的なものをご紹介します。
悪い口コミ・評判
「業績好調なのでイチオシの企業です」と転職エージェントから紹介されて某IT企業の人事部採用課課長に応募しました。面接が上手くいき入社できたのですが、1ヶ月も経たないうちに業績悪化のため規模を縮小することに。
採用業務はなくなり、私は部長から営業部への移動か早期退職かを選ぶように言われました。いつから業績悪化していたのかと聞いたら「半年以上前からだ」とのこと。
その状況で採用課の求人をだした企業側も悪いと思いますが、転職エージェントの情報がまったくアテにならないということを痛感しました。(30代女性)
転職エージェントの悪いところは採用企業に対しても求職者に対しても一切責任をとらないことだと思います。採用を作りだせばお金になるわけで、その後企業や求職者がどうなろうがおかまいなし。
なので、企業に対しても求職者に対していいことしかいわず、リスクに関しては伏せられています。ビジネスとは言え、責任を負わない立場というのは身勝手なものです。(40代男性)
ハイクラス案件を扱う転職エージェントは面倒見の良いところが多いと思います。でも、一般職の公開案件を多数扱う転職エージェントは最初にドサっと案件を紹介するだけ。
応募企業に関して質問してもホームページに書かれている情報しか教えてもらえません。そもそも案件を沢山紹介されたとはいえ、そのほとんどは私の希望からズレていました。求職者に対して担当者の数が足りていないのでしょうが、非常にいい加減な対応をする転職エージェントが多いようです。(50代男性)
悪い口コミで多いのは
- 情報が不正確
- サポートがない
という2点です。
転職エージェントの営業担当者は応募企業の人事部と直接やり取りしています。なので企業側が求める人材や職場の雰囲気、育成方針などについて詳細を知りうる立場。本来ならばこうした情報を加味して求職者に案件を紹介すべきです。
ところが、口コミをみるとほとんど情報を持っておらず企業側から出てくる求人表を求職者に渡すだけのこともあります。それが非公開求人ならまだしも、公開求人であれば求職者がインターネット上から探して応募するのとまったく同じ。転職エージェントを利用する意味がありません。
また、転職エージェントは採用が成立することで報酬を得るため、企業側にも求職者側にもネガティブな情報は与えません。極端なことをいえばたとえブラック企業だと知っていても、それを伏せて求職者に紹介することがあるのです。
良い口コミ・評判
非公開求人をみれるというのが転職エージェントを使うメリットだと思います。競争相手が少ないし、福利厚生や給与の面も公開案件よりワンランク上。採用してもらえるかは個人の能力と相性次第なのでしょうが、チャンスをもらえるという点で転職エージェントは必要な存在だと思います。(20代男性)
私は大手の転職エージェント3社に登録して転職活動をしました。案件が被ることもありましたが3社からでてくるのは良質な案件ばかり。担当者は私ことを気にかけてくれて、最終面接の前には模擬面接までやってくれました。単に案件を紹介してくれるだけじゃなく、採用までのサポートをしてくれたので大変助かりました。(30代女性)
25歳の時に転職エージェントを利用して転職しました。はじめてのことだったので色々と不安でしたが、担当者が細かく教えてくれたのでなんとか乗り切れました。会社にもよると思いますが、担当者が求人以外のことも教えてくれるところはたいてい良い転職エージェントだと思います。(20代女性)
転職エージェントに関する良い口コミで多いのは
- 求人案件の数が豊富なこと
- 求人案件の質が良いこと
- サポートしてくれること
の3点です。
悪い口コミで「サポートがない」とご紹介しましたがそれは転職エージェント次第。実際には豊富な案件数と確かなアドバイスで求職者の転職を熱心に支援してくれる転職エージェントが多数あります。
また、どんな転職エージェントでも多かれ少なかれ非公開求人を持っているもの。その質の良さは公開求人とは比べものにならず、転職エージェントを使う大きなメリットといえます。
信用できない転職エージェントの特徴
ここでは悪い口コミから見えてきた信用できない転職エージェントの特徴についてより詳しくご紹介していきます。求職相談にいって以下のような特徴が確認できた場合は、「信用できない可能性が高い」と考え、他の転職エージェントも検討してください。
応募企業に関していいことしか言わない
求職者にとって転職は人生を左右する重要な出来事。入社してから「この職場は最悪だ」と気付いたのでは遅いわけで、もしネガティブな情報があるなら応募前に知っておきたいところです。
その点、転職エージェントは様々な情報を知っているはず。業界内の情報交換や過去の内定者からのヒアリングを頻繁に行っており、企業の内部情報に詳しいのです。
当然、良い点だけじゃなく悪い点も知っているのですが、信用できない転職エージェントは良い点しか教えてくれません。とくに隠されることが多いのは、
- 職場の雰囲気(経営層や直属上司のパワハラ)
- 働きやすさ(離職率の高さ)
- 就業時間(残業の多さ)
です。
案件を紹介されたら上記について転職エージェントに質問してみてください。そこで「分からない」または「問題ない」とばかり答える転職エージェントは信用できないところの典型的な例です。
サポートが少ない
求職者にとって転職エージェントからどんなサポートが受けられるかも重要な点です。しかし、転職エージェントの中にはまったくサポートがないところもあります。
具体的には、
- ただ案件を紹介するだけ
- 面接時のポイントやコツに関して当たり前のことしか言わない
- 初回の相談時以降はまったく連絡がない
- 応募企業に関して細かい情報を知らない
などです。
転職エージェントは求人表をコピーして渡してくれるのですが、信用できないところはそれ以上のサポートは一切ありません。これでは受かるものも受からないので、サポートがないところは信用できないと考えられます。
キャリアアドバイザーが若い
口コミでは指摘が出ませんでしたが、キャリアアドバイザーが若い転職エージェントもあまり信用できません。なぜなら人事に関することは長年の経験と人間性の成熟が必要だから。
幾多の採用経験や人事考課、育成の経験を持つ人であれば的確なアドバイスができますが、残念ながら若いキャリアアドバイザーにはそういった経験が不足しています。
ベテラン上司が若手アドバイザーをしっかりフォローしている会社は別として、社員全員が若いようだと非常に心配。求人案件をとってくる営業力はあるのでしょうが、求職者にとってはあまり信用できない転職エージェントといえます。
アドバイザーが忙しすぎる
アドバイザーが忙しすぎるというのも信用できない転職エージェントの例です。一人のアドバイザーが複数の求職者を抱えた場合、求職者一人あたりに対するサポート量はどうしても少なくなります。
たとえば質問があってアドバイザーにメールした場合、サポート体制の良いところは当日中(遅くとも翌朝)にアドバイザー本人かアシスタントから返信があります。一方、アドバイザーが忙しすぎると2~3日経ってから「遅くなり申し訳ありません」と返事が来ます。
アドバイザーの方から進捗状況をきいてきたりすることもなく、ほぼほったらかしの状態。新しい求人案件を求めてもなかなか出てきません。
本来であれば転職活動が上手くいっていない理由を探り、対策を教えたりより求職者にあった求人案件を紹介すべきところです。それが出来ないわけですから信用できないのも当然でしょう。
信用できる転職エージェント
ここからは信用できる転職エージェント3社をご紹介していきます。信用できないところを選んで失敗したくない人は以下の3社から選ぶようにしてください。
求人案件の質が良いだけでなく、手厚いサポートも受けられますよ。
リクルートエージェント
のべ30万人以上の転職成功者を生み出してきた実績を持つのがリクルートエージェントです。評判が良い理由は豊富な案件数。
平均的な条件の求人案件が多いのですが、非常に数が多いので通勤時間や休日など、細かいニーズにこだわった転職活動ができます。
無論、キャリアアドバイザーによるサポートも万全。多くの求職者を抱える転職エージェントはサポートが薄くなりがちですが、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーはこまめに連絡をくれ、求職者の悩みや質問にこたえてくれます。
リクルートエージェントの求人数、エリア、年齢層、得意業種
公開求人数 | 170,000件 |
非公開求人数 | 165,000件 |
対象エリア | 全国 |
求人の年齢層 | 20代~50代まで満遍なく |
得意業種 | 全業種を幅広くカバー |
リクルートエージェントは規模の面で業界最高クラス。求人数はもちろんのこと、カバーしているエリア、求人の年齢層、得意業種など、すべてにおいて大規模です。
こだわりの転職条件がある人や複数の求人案件を比較してみたい人はリクルートエージェントを軸に転職活動することをおすすめします。
ビズリーチ
ハイクラスな求人案件を求めている人はビズリーチがおすすめです。特徴的なのは登録すれば企業やヘッドハンターからスカウトが届く仕組みになっていること。企業側からアプローチしてくるわけですから、高確率で採用してもらえます。
また、年収アップが見込めるのもビズリーチを使う利点。スキルさえあれば年収1,000万円を超えるようなオファーを受けることもあります。
ビズリーチの求人数、エリア、年齢層、得意業種
公開求人数 | 127,000件 |
非公開求人数 | 不明 |
対象エリア | 全国 |
求人の年齢層 | 20代~40代 |
得意業種 | 士業や各業種の管理部門 |
公開求人数ではリクルートエージェントに劣るものの、ハイクラスな非公開求人数は業界No.1。約4,600人のヘッドハンターがいますからスキルの高い人は毎日のようにオファーを受け取れます。
ビズリーチの評判・口コミをもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
マイナビエージェント
独占求人(他の転職エージェントには知らされていない求人)の多さとアドバイスの質の良さで有名なのがマイナビエージェントです。
特に技術職や専門職が独占案件になりやすいので、これらの経験がある人には大変おすすめな転職エージェントです。
マイナビエージェントの求人数、エリア、年齢層、得意業種
公開求人数 | 7,000件 |
非公開求人数 | 28,500件 |
対象エリア | 全国 |
求人の年齢層 | 20代~40代 |
得意業種 | 全業種を幅広くカバー |
求人数はそれほど多くはありませんが独占案件が多いというのは大きな魅力。各案件についてキャリアアドバイザーがしっかり教えてくれるので確度の高い転職活動ができます。
より求人数の多いリクルートエージェントやビズリーチと組み合わせて登録すれば求人探しが非常に楽になりますよ。
信用できない転職エージェントには特徴があった
この記事では信用できない転職エージェントの特徴と信用できる転職エージェントをご紹介しました。信用できない転職エージェントには
- 応募企業に関していいことしか言わない
- サポートが少ない
- アドバイザーが若い
- アドバイザーが忙しすぎる
などの特徴があります。
これらは求職相談にいけばすぐに分かるはず。万が一上記のような特徴が見られた場合は、ご紹介した信用できる転職エージェント3社を中心に別のところにも登録するようにしましょう。